明星大学デザイン学部新入生交流会レポート
明星大学デザイン学部は、9/3と9/12の2回にわたり、新入生交流会を開催した。
本年度は、コロナの影響を受け、ほぼ全ての授業が遠隔で実施されている。入学式すら開催されなかった。そのため、今年4月に入学した1年生は、友達を作る機会もないまま、授業だけを遠隔で受講するという状況にあった。学生生活において、友達の存在は重要であるため、友達を作るキッカケを作れないかと考え、今回新入生交流会を開催する事となった。
しかし、大学を開放したアメリカではクラスターが再発生するなど、感染が拡大していた事も踏まえながら、感染リスクを最大限配慮した形で開催した。
『Zoom』による第1回新入生交流会
9/3の第1回目は、ビデオ会議システム『Zoom』を活用して遠隔で開催した。
全教員からの挨拶、及び、学生生活のサポートを担当するアドバイザー教員との交流会を行なった。例年4月にアドバイザー教員は、個別面談を行い、履修登録のサポートや学生生活の相談に乗っている。今年は、電話やメールで連絡を取りながらのサポートとなっていた。しかし、新入生の立場からすれば、会ったこともない相手から、「明星大学デザイン学部のアドバイザー教員ですが」と急に言われても、相談しにくいこともあったであろう。
未だコロナの収束が見通せない事を踏まえ、教員と新入生の関係を深める事を考え重視し、アドバイザー教員との交流会を行なった。遠隔ではあったが、少人数で、会話をした事で、多少ではあるが、1年生も安心した様子を見せており、今後、何かあった際に相談できる関係の基盤を作る事ができたようであった。
対面での第2回新入生交流会
9/12の第2回目は、1年生にキャンパスに来てもらう形で開催した。
従来なら、全学生で交流できる機会としたいところではあるが、リスクも踏まえ、132名の1年生を4つのクラスに分け、4つの教室を用意して、クラス別での開催となった。
当日は以下の4つのプログラムを用意し、クラス別に実施するプログラムをズラしながら運営し、3密にならないよう最大限の注意をはらいながらの開催となった。
・学長・副学長挨拶
・キャンパスツアー
・クラス別交流会
・仕事図鑑の配布
学長・副学長挨拶
学長・副学長挨拶は、4つのクラス全てを学長・副学長が回って挨拶を行なった。
例年は、入学式のみで行うため、挨拶の内容も2000名相手へのものとなるが、今回のように少人数での開催となったことで、学長からのメッセージが学生にとって身近なものとなった。学生にとっても、学長の存在を身近に感じられる良い機会になった。
キャンパスツアー
キャンパスツアーでは、実習系の授業で活用する教室を回り、様々な機材の紹介をした。はじめて見た機材も多かったようで、興味津々という様子で見ていた。
クラス別交流会
クラス別交流会では、4名程度のグループを作り、グループ対抗でのワークやゲームなどを実施した。できるだけ早く打ち解けられるよう、趣味や特技、大学時代にやりたい事など、事前アンケートを実施し、共通点がある学生同士が同じグループとなるよう、編成にも工夫した。
その甲斐もあり、グループワークがはじまると直ぐに打ち解け、クラス別交流会終了時には、LINE を交換する様子なども見られ、「一緒に頑張ろうな!」などと言っている学生も見られ楽しそうにしていた。
仕事図鑑の配布
仕事図鑑とは、必修科目「企画表現1」 のなかで課される課題で、各学生が興味のある仕事について調査し、文章としてまとめ、完成した原稿を冊子にして、印刷物として発行したものである。印刷物としてまとめる事になるため、知らない人が手にとって読んでも分かりやすい文章を書く必要がある。入学したばかりの1年生が、最初に乗り越えなければならない大きな課題である。
今年は、遠隔での開催ということもあり、発行自体が危ぶまれたが、様々な工夫の末、無事発行する事ができた。自分が作った原稿が、「本物」の印刷物としてまとまっているのを嬉しそうに新入生たちは読んでいた。
レポート:Tadashi Ikegaya 写真:Jun Sanbonmatsu