学部概要About MEISEI DESIGN
明星デザインのポリシー
「社会とつながるデザイン」の力
デザインといえば、ポスターや雑誌、自動車や家電、洋服やそれらを販売するお店のインテリアなど、私たちが暮らすさまざまな場所で目にするものが思い浮かぶのではないでしょうか。
そうしたデザインを行うには、絵を描いたり、色や形を選んだりするイメージをもつ人も多いでしょう。
しかし、本来デザインには「社会の問題を発見し解決すること」や「新たな価値をつくり出すことが」求められ、色や形を決めたり、物や空間をつくったりすることは、それらを実現するための一側面に過ぎません。
「ベストな方法でヒトに伝える」「社会で役立つコトを考える」「美しく機能的なモノを発案する」などの目的を果たすために、問題解決のための仕組みを考え、具現化することがデザインの本質的な役割なのです。
こうした本質的なデザインの役割を担い、社会で活用していく力について、明星デザインでは、「企画力」と「表現力」とを総合的に働かせる力、すなわち「社会とつながるデザイン」と定義しています。
複雑で多様化が進む現代社会において、こうしたデザインの力は、あらゆる場面でこれからますます必要となっていきます。より良い社会をつくるために、正解のない問題と向き合い、「ヒト」を中心に「コト」や「モノ」を上手につなげて機能させ、「企画」と「表現」を両輪とした「社会とつながるデザイン」の力は、さまざまな物事を解決するために役立つと考えています。
明星デザインの「学び」のコンセプト
「企画」×「表現」の学び
「社会とつながるデザイン」の力を身につけるために、「企画」と「表現」につながる以下のプロセスを、すべての授業で繰り返し学びます。
問題の解決や新しい価値を創造するための「企画」を立てる力として
分析力:見たり・聞いたり・調べたりして得たさまざまな情報から「筋道を立てて世界を捉える力」
発想力:問題を解決するための「独創的なアイデアを生み出す力」
構想力:課題を設定し解決の道筋をつくるための「アイデアを具体的なプランにする力」
他者と協働し共有するための「表現」する力として
コミュニケーション力:お互いに違う視点を与え合いながら「人と協力してものごとを進めていく力」
美的実現力:言葉だけでなく説得力のある「モノをつくる思考力と技術力」
プレゼンテーション力:わかりやすく他者へ伝えるための「情報を適切な形で相手に示す力」
以上の力を、それぞれの授業課題をとおして意識的に学び、総合的に活用することによって、実社会で必要なデザインの力を身につけられるようカリキュラムへ展開しています。
明星デザインのカリキュラム
ステップアップと領域横断
明星デザインのカリキュラムは、「企画」と「表現」の考え方に基づき、「企画表現演習科目」を基幹科目と位置づけ、「理論科目」「技術実習科目」「専門演習科目」によって、入学初年度から専門領域を段階的かつ横断的に学ぶことができるように設計されています。
また多くの科目では、アクティブ・ラーニングなどの実践的かつ能動的な学びによって、自ら課題や問題を発見し、それを解決する方策を探究できる機会を用意し、そうしたプロセスをさまざまなテーマのもとで繰り返すことで、実社会で必要とされる「企画力」と「表現力」を身につけていきます。実践の場での可能性を広げ、表現方法に関しての造詣を強みとするために、1年次からデザインの知識や技能を段階的に学んでいきます。
また、産学公連携によるプロジェクトなど、地域・社会と直接関わる機会を設け、より実際的な学びを促進するとともに、実社会への興味や関心を高め、自分と社会とのつながりや役割について考えます。