デザインセッション多摩2024

あなたが暮らすまちには、工場がありますか?

その工場では、どんなものをつくっていますか?

自分たちの目的地を探る「デザインセッション多摩(DeSTデスト)。個性的な30市町村があり約420万人が暮らす「多摩エリア」。デザイナー、経営者、商店主、会社員、公務員、教員、学生など、この地域に住み、働き、学び、遊び、活動する仲間がつながり共に考え、できることを持ち寄る。地域をリサーチして、課題を明確にして、資源を活用して、魅力を引き出して、アイデアを出し合い、価値を創造して、デザインの力を活かしたプロジェクトを増やしていく。

2024年度のテーマは、
「まちなかファクトリー」

あなたが暮らすまちには、工場がありますか?その工場では、どんなものをつくっていますか?
工業製品、繊維、木工、印刷物、食品など、多摩エリアには、様々な工場が点在しています。
デザインの力をつかって、「工場とまち」をつなげたら、自分たちのまちと暮らしがもっと面白くなりそう。「工場とまち」の関係を、様々な立場の人たちが集まって、前向きに話し合い、考え、交流して、工場を活かしたまちの可能性を探り、新しい取り組みを考えます。

多摩エリアの製造業にまつわる情報の一端をまとめました。「工場とまちの関係」を考える際の資料としてご活用ください。

デザインセッション多摩2024は、
2部構成。

1部の「トークセッション」では、4人の登壇者と「工場とまち」の関係性、可能性について話し合います。
2部の「ワークセッション」では、地域で活動する人がリーダーとなり、様々な立場の人と「工場とまち」の関係を考え、企画提案します。

目的
工場とまちの関係を考える
工場とまちのつながりをつくる
工場とまちを面白くする
こんな人に参加してほしい
まちを面白くする活動をしたい人
工場とまちをつなげたい人
まちにデザインの力を活かしたい人

イベント概要

1部:トークセッション トーク/ディスカッション 2部:ワークセッション ワールドカフェ/プレゼン
開催日 2025年3月1日(土)
時 間 10:00-12:30 13:30-19:00
会 場 明星大学 日野キャンパス 〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1
参加定員 200名 100名
参加費 無料
申込方法 下記ウェブサイトからお申し込みください。 1部、2部ともに申込先着順です。 1月10日(金)から受付開始
お問合せ 042-591-5230(デザイン学部支援センター) koukai@design.meisei-u.ac.jp

スケジュール

1 トーク
セッション
10:00–12:30 (9:45開場)

テーマ「工場とまちの良い関係」
会場:教室未定(申込みした方に個別にご連絡します)

10:00〜10:10(10分)
はじめに
10:10–10:30(20分)
トーク① 「産地とデザイン」 影山 和則
10:30–10:50(20分)
トーク② 「工場をつくる」 西村 和弘
10:50–11:10(20分)
トーク③「エコデザイン」 浅井 治彦
11:10–11:30(20分)
トーク➃「工場とまちをつなげる」 新山 直広
11:30–11:40(10分)
休憩
11:40–12:30(50分)
ディスカッション
12:30–13:30(60分)
昼休み
2 ワーク
セッション
13:30–19:00 (13:15開場)

テーマ「工場とまちの関係をデザインする」
会場:32号館 203・204・205教室

13:30–13:40(10分)
はじめに
13:40–14:20(40分)
それぞれの「工場とまち」の紹介
14:20–14:30(10分)
休憩
14:30–15:10(40分)
ワークセッション①「発想する」
15:10–15:20(10分)
休憩
15:20–16:00(40分)
ワークセッション②「企画する」
16:00–16:10(10分)
休憩
16:10–16:50(40分)
ワークセッション③「表現する」
16:50–17:00(10分)
休憩
17:00–18:00(60分)
プレゼン「工場とまちをつなげる企画提案」
18:00–18:20(20分)
講評
18:20–19:00(40分)
交流会

トークセッションパネラー

影山 和則

影山 和則

公益財団法人さいたま市産業創造財団企業支援コーディネーター

1954年北海道生まれ。大学勤務を経て1979年から2019年まで埼玉県の公設試験研究機関に勤務。伝統、地場産業のデザイン開発、マーケティング、展示会等の支援を行い、伝統産地の職人技術継承、後継者育成等ものづくり産地の問題に取り組んできた。著書に『ものが生まれる産地 ものを輝かせるデザイン』『デザインが伝統産地を変える―ものづくりの現場からみえてきたこと―』等がある。

西村 和弘

西村 和弘

帆前掛け製造販売Anything代表取締役社長

1973年広島出身、東京在住。日本伝統の仕事着「前掛け」を製造販売する、有限会社エニシング代表取締役社長。2000年に江崎グリコ脱サラ後、漢字Tシャツの企画販売業で起業。2005年、絶滅間際だった愛知豊橋の「帆前掛け」に出会い企画販売を開始。2009年から、ニューヨーク、ロンドン、パリの展示会へ出展し、ニューヨーク近代美術館、大英博物館などでも販売される。2019年、豊橋に前掛け製造工場をオープン。2021年には映画「007」に登場、現在は世界30か国で販売されている。

浅井 治彦

浅井 治彦

プロダクトデザイナー / 明星大学デザイン学部教授

1979年武蔵野美術大学造形芸術学部工芸工業デザイン学科卒業。卒業後は(株)GKインダストリアルデザイン研究所動態デザイン本部を経て、フリーのプロダクトデザイナーとして、自動車関連製品から医療機器、生活用品まで、さまざまなプロダクトデザインを手がけてきました。近年は持続可能なくらしを実現するためのエコデザインに注力しています。

新山 直広

新山 直広

TSUGI代表 / SOE副理事 / クリエイティブディレクター

1985年大阪生まれ。大学で建築を学び、鯖江市役所を経て2015年にTSUGI LLC.を設立。「福井を創造的な地域にする」をビジョンにRENEW、SAVA!STOREなど、地域/産業/観光といった領域を横断しながら活動している。2022年に観光まちづくり会社SOEを設立。2023年にはLIVE DESIGN Schoolを仲間たちと開校。共著に『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』がある。グッドデザイン賞審査員。

工場とリーダー

青梅市

丸芝製作所

丸芝製作所

株式会社丸芝製作所
青梅市友田町2-746

青梅市東部の友田町で金属加工業を営む丸芝製作所。大径・長尺の丸物旋削加工技術を経営の柱とし、パイプ加工・シャフト製造等アルミ加工を行っている。青梅商工会議所が主催する「青梅オープンファクトリー」への参画や、近隣工業高校の生徒に向けた見学会の開催、実習生受け入れなど、地域との交流に積極的に取り組んでいる。工場裏手には多摩川が流れ、緑あふれる風景が広がる。
https://www.marushiba-ss.com

瀬戸山 雅彦

瀬戸山 雅彦

グラフィックデザイナー

長崎生まれの大阪育ち。東京在住。三木健デザイン事務所で10年間勤務後、2014年上京と同時にフリーランスへ。ブランディングや美術館広報グラフィック、パッケージ制作などを中心に活動。過去を知り、今を見つめ、未来を考える。そんな心構えで日々デザインに取り組んでいます。パリ市フォルネー図書館に制作したポスターがパーマネントコレクション。

八王子市

奥田染工場

奥田染工場

株式会社奥田染工場
八王子市中野上町1-12-14

繊維の産地として栄えた八王子市中野上町で、ハンドシルクスクリーンプリントを中心とした製品製作を行う明治創業の染工場。デザイナーや全国の産地とネットワークを築き、デザインの意図を汲んだテキスタイル表現や産地と連携した布づくりなどに取り組む。また体験会や勉強会の開催、製作環境の提供など、つくり手の支援も行う。2017年より、人がつながるものづくりの場として、古民家を改装した「つくるのいえ」を運営。
https://okudaprint.com

高須賀 文子

高須賀 文子

株式会社トリッキー代表取締役

日本遺産プロデューサー。CI計画・グラフィックデザイン・WEB・商品開発・イベント企画、ブランド構築など。山梨の織物産地プロモーション事業「ハタオリマチのハタ印」を企画、20万PV(年間)のWEBを運営。ハタオリの教科書「ハタオリ学」2024年度グッドデザイン賞を授賞。八王子市のプロモーション(CI計画、ブランドブック、プロモーションサイト)、ふるさと納税800万→1億2000万に育てる。

日野市

ミューテック35

ミューテック35

株式会社ミューテック35
日野市日野台1-18-5

精密板金加工やプレス金型加工などを手掛ける日野市の企業。ワイヤーカットやマシニング加工を併用し、試作品・一点物のスピーディーな製作に対応している。複雑な加工を得意とし、自社製品の開発にも取り組む。2015年にはアクセサリーのオリジナルブランド「THE BLOSSO」を始動。医療器具にも用いられる最高品質のサスティナブルなステンレスを使い、高度な薄板板金技術で繊細な美しさを持つ商品を生み出している。
https://myutech35.co.jp

一色 ヒロタカ

一色 ヒロタカ

建築家 / irodori代表取締役 / 実践女子大学生活環境学科准教授

建築設計事務所irodoriの主宰と、オンデザインのパートナーを務める。4月より実践女子大学生活環境学科に着任し、コミュニティデザイン研究室を預かる。「身の回りの社会を、楽しく動かすこと」をテーマに、建築設計やまちづくり等を手がけ、南三陸ワイナリーが2024年度グッドデザイン賞にて「BEST100賞」及び特別賞である「グッドフォーカス賞[地域デザイン]」を受賞する。現在、日野市と横浜市で、近距離二拠点居住中。

武蔵村山市

三幸電機製作所

三幸電機製作所

有限会社三幸電機製作所
武蔵村山市伊奈平2-6-5

1965年に小金井市で創業し、小平市を経て1989年より武蔵村山市に本社・工場を構えるプラスチック成形のものづくり企業。最新の全自動成形機を導入し、完全無人化・24時間稼働で短納期にも対応している。梱包資材の削減やリサイクル古紙を使った素材の研究など、環境に配慮した取り組みを積極的に行い、ダイオキシンガスを発生しない燃やせるプラスチック「東京未来素材」を使ったオリジナル製品の企画開発を行っている。
https://sankohdenki.com/

谷治 良高

谷治 良高

武蔵村山観光協会理事 / カシオ計算機事業イノベーションセンターSW技術開発部部長

携帯事業に長らく携わり、ソフトウェア開発、商品企画、事業運営を行う。現在は新規事業の創造に挑戦し、社会課題の解決とビジネスの両立を目指す。多摩の自然を起点に、自然体験紹介サイト WILD MIND GO! GO!を立ち上げ、「生き物としての力を取り戻す50の体験」が2019年度グッドデザイン・ベスト100受賞。
https://gogo.wildmind.jp/feed

立川市

福永紙工

福永紙工

福永紙工株式会社
立川市錦町6-10-4

1963年より立川市で紙製品の製造やパッケージの印刷加工により実績を重ねる。2006年より様々な分野のクリエイターと協働し、工場の技術と設計力を活かしたオリジナル製品の企画、開発、製造、販売に挑戦。「紙のエキスパート」としての技術、設計、デザイン、ブランディング、マーケティングの力をフル活用し、常に新たな挑戦をしている。2024年、本社工場敷地内に紙のオリジナル製品を扱う直営店舗「SUPER PAPER MARKET」をリニューアルオープン。
https://www.fukunaga-print.co.jp/

宮内 賢治

宮内 賢治

アートディレクター

東京都国立市在住。クレープ屋店長から独学でアートディレクターに。good design company、株式会社 浪漫堂を経て、2013年POOL inc.参加。広告グラフィック、企業CI、ブランディング、商品パッケージなどのアートディレクションをてがける。主な仕事に「東京にしがわ大学」、中央線エリアマガジン「ののわ」、立川「GREEN SPRINGS」、「DAISO リブランディング」、「挽肉と米」などがある。
https://pool-inc.net

国立市

FSX

FSX

FSX株式会社
国立市泉1-12-3

国立市を拠点に国内や海外に複数の工場を構え、おしぼりのレンタル、販売、関連製品の開発などに取り組むグローバル企業。1967年の創業以来培ってきたおもてなしの精神を軸に、製品やサービスを通じておしぼりに新たな価値を創造し産業の可能性を広げている。また地元の中学・高校との連携によるインターンシップ受け入れ、地域イベントへの協力など地域貢献活動や、災害支援の取り組みも積極的に行っている。
https://www.fsx.co.jp

五味 健悟

五味 健悟

イラストレーター / デザイナー

1981年国分寺生まれ、国立暮らし。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒。 広告系制作会社を経て、2011年よりフリーランスとして独立。ウェブ、広告、書籍、雑誌のイラストレーションを中心に、ロゴデザインや壁画、フォトレタッチなど、幅広い分野で製作を手がける。近年では、地域でのモノづくりに携わりながら、自主制作の発表や日々の心惹かれた光景のスケッチも続けている。
https://gomikengo.com

国分寺市

松本園製茶工場

松本園製茶工場

松本園製茶工場
国分寺市東戸倉1-6-3

国分寺市でおよそ60年、茶畑で茶葉を育て製造加工し、甘みとコクのある「国分寺茶」をつくり続けてきた松本園。生産・製造・販売を一貫して行っている。茶畑に隣接する製造工場では、気候などによって毎年異なる茶葉の状態に合わせて加工を調整し、収穫した茶葉を新鮮なうちに深蒸しし乾燥させている。2018年にリニューアルオープンした工場横の店舗では、お茶とお菓子と音楽を楽しむサロンコンサートを定期的に開催。
https://www.kokubunji-cha.com

南部 良太

南部 良太

農業デザイナー

子どもが生まれ国分寺に住みはじめ、周りに畑が多いことから農に興味を持ち、農業デザイナーに。市とともに 「こくベジ」を立ち上げ、デザイン・企画・野菜の配達を担当。赤坂見附にある都市農業・食のコミュニティ「東京農村」のディレクション・デザイン・運営を担当。 一般社団法人 M.U.R.A.代表理事。NPO法人めぐるまち国分寺理事。

東久留米市

Sense Of Fun

Sense Of Fun

センスオブファン株式会社
東久留米市八幡町1-1-57

住宅や店舗、オフィス、イベントなどの企画・設計・施工・ブランディングを行うデザインメーカー。創業50年を超える木工所の3代目と一級建建築士が中心となり運営。「+遊び心」を念頭に多様性を重視した革新的かつ挑戦的なものづくりを通して、今までにない新しいモノ・コトを創出している。2024年、東久留米市八幡町にものづくりの拠点をオープン。今後は工場を地域に開き、デジタルファブリケーションの体験や教育にも取り組んでいく。
https://sense-of-fun.com

細田 真之介

細田 真之介

Sense Of Fun代表取締役 / 家具デザイナー

家具職人兼デザイナー。一級建築士事務所と家具屋が一体となった「センスオブファン株式会社」代表取締役。家具製作や空間デザインを中心に幅広い事業を展開。地域活動として、自由学園で木工講師を務め、工場の二階に「Sense Of Studio」を開設。地域やクリエイターが集い、交流できる場を提供している。

三鷹市

文伸

文伸

株式会社文伸
三鷹市上連雀1-12-17

「人に伝える・人とつながる」をお手伝いする、地域密着型の印刷・出版会社。中央線沿線随一のコミュニケーション・ファームを目指し、企画提案から取材・撮影、デザイン・編集、印刷・加工、発送まで一貫して対応している。出版事業では地域文化に資する書籍を数多く出版。また映像やWEBサイトの制作、イベントの企画運営など業務領域は多岐にわたる。地域活性化の取り組みへの参画など、地域の団体や企業、大学・学校との連携も豊富。
https://www.bun-shin.co.jp

古田 裕

古田 裕

グラフィックデザイナー

1974年長野県飯田市生まれ。調布市在住。広告制作会社数社を経て、2015年よりグラフィックデザイナーとして独立(FULL_DESIGN)。同時に、合同会社パッチワークスに参画。デザイン係長として、イベント・デザイン制作全般を手がける。主に紙媒体のデザイン、書籍のデザインなどを得意としており、印刷の歴史に造詣が深い。2021年より武蔵野美術大学情報教育センター非常勤講師。

企画

萩原 修

萩原 修

プロジェクトデザイナー / 明星大学デザイン学部教授

国分寺、国立あたりで育つ。武蔵野美術大学卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONEを経て、2004年独立。日用品、店、住宅、展覧会、書籍などを企画・プロデュース。つくし文具店、かみの工作所などプロジェクトを立上げ育てる。著書に『9坪の家』『デザインスタンス』など。ものづくりの現場好き。

進行

河野 奈保子

河野 奈保子

プロジェクトデザイナー / 武蔵野美術大学非常勤講師

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。在学中からNPO等市民活動や生涯学習領域に関心をもち、同大学研究室退任後、市民活動支援センター、greenz.jp等で生涯学習講座の立ち上げ・運営を行う。現在はNPO法人soar事務局、武蔵野美術大学の非常勤講師として活動しながら、コミュニケーションデザインを中心に日々学び続けている。

薩川 良弥

薩川 良弥

合同会社パッチワークス代表 / 空き家をスナックする会主宰

「ねぶくろシネマ」等のイベント企画や、地域のブランディング事業を進める合同会社パッチワークス代表社員。個人として「空き家をスナックする会オンラインサロン」を立ち上げ、地域価値の向上を目的に、空き店舗を活かしたチャレンジショップ「深大寺いづみや」や地域の魅力を楽しむ宿「COMORI」の企画・運営を行う。ビデオグラファーとしても活動中。