学生と未来

「ひと」を思って
「もの」と「こと」をつなぐ
色や形ではない、
「デザイン」ということ

山田華穂
株式会社ベネッセコーポレーション

情報を伝えると「何か」が起こる

高校生のときは雑誌の編集がやりたくて、普通に考えると大学は文学部かな、とも思ったけれど、でも何かもっと違う視点、ものをつくるという視点があったら面白いのに、と思っていました。そんなとき、明星デザインの「色や形だけがデザインじゃない」という新しいコンセプトを知って、それなら私がつくりたいと思っているようなことが学べるんじゃないかと思って、明星デザインへの進学を決めました。
1年生の最初の企画表現1から冊子をつくることが課題だったので、ワクワクしました。取材のためのアポイントをとったり、全体の予算を考えたり、実際にはマネジメント的な仕事が多くて大変なこともわかりましたが、本当に面白くって。企画表現演習科目は4年間通して6まであって、そこでいろいろ学んでいくうちに、私は、情報を相手に伝えてその情報を受け取った相手が何か行動する、ということに興味があったんだと気づきました。それからは、どんどん視野が広がって、雑誌という媒体へのこだわりもなくなって、どんどんフィールドも広がっていきました。
就職は、通信教育の教材を提供している会社に決まりました。
受講者のみなさんがどんなものを求めているか調査するところから始まって、どういうふうに教材をつくったら使いやすいか、どう送ったら効果的か、最初から最後まで関わることができるので、企画表現演習科目で学んできたことをそのまま実践できるだろうと思っています。

いろんな視点があると、いろんな気づきがある

大学生活の4年間で、いい経験だったなと思うのは、文化祭の実行委員を務めたことです。看板やポスターのデザインも任されたんですが、ちょうどグラフィックの授業を選択していたときだったので、学んだことをすぐ応用して使えて楽しかった。でも他学部の学生たちから「もっと派手にしないと目にとまらない」と指摘を受けたりして、私はどの情報が重要かを考えていたんですけど、それだけじゃ足りないんだと気づかされたりしました。
授業ではやっぱり企画表現演習5、かな。地域の活性化のためのプロジェクトをグループワークで企画するというものだったんですけど、みんな自分の意見がいいと思ってゆずらないんですよ。だったら徹底的にみんなの意見を全部形にして検証しようってことになって。すごい大変でしたけど、妥協しなかった結果、最後はみんなが納得するものがつくれた、という経験ができました。

人に寄り添う商品を届けたい

グラフィックやメディアという分野を専攻できたことも、今後のお仕事のために良かったと思っています。私はデザイナーではありませんが、企画の話し合いのときに、色の使い方、それぞれのメディアの特性、そういう知識は生かせると思います。
もちろん提案したいのは、単に色や形でなく、もっと根本の土台のところです。受講生のみなさんにどういう「もの」を届けたら、学ぶ「こと」が楽しくなるのか、そういうところから考えたい。
私が明星デザインで学んできたのは「ヒト・コト・モノを考える」ということです。私が就職することになる会社も、ことばは違いますが、企業理念はやはり「ヒト・コト・モノ」です。私は、受け取った人に「良かった」と思ってもらえる商品を企画できたらいいな、と思っています。

&bnsp;