学生と未来

人と人との関わりを大切に
 いつか物語のある製品をプロデュースしたい

高橋舞
株式会社ホットマン

デザインって、「人と人」

就職活動を始めた当初は、印刷会社などのグラフィック系の会社を訪問しました。でも何かかみ合わなくてうまくいかない。そこで一回、自分を見直してみようと思って。
私は大学で何を勉強してきたのかなって思うと、1年生からずっと企画表現演習科目で文章力や分析力、発想力を学んできたけど、なかでもいちばん大事だと思ったのがコミュニケーション力でした。デザインでものをつくるのは誰かのためにつくるわけですし、ものをつくっていくのも誰かと協力していく必要があります。人と関わらないと何もできない。だからそれが正しいかどうかわからないけど、私のなかでは、デザインって「人と人」なのかなって強く思うようになったんです。これから社会に出てどんな仕事をしても、そういうデザインの考え方が私の中心になっていくと思います。
それで、サービス業に目を向けてみることにしました。企画から製造、販売まで一括して行うタオルメーカーで、店舗スタッフの募集があったので面接を受けることにしました。お客様の対応はもちろん、スタッフはチームでの仕事になるので、私が学んできた人と関わる力を生かしたいこととか、ゆくゆくは製品企画に携わりたいこととか、採用面接では自分の考えをちゃんと伝えることができました。そうしたら、店舗の雰囲気づくりにぜひ積極的にデザインの観点から意見を言ってほしい、期待している、と言っていただけて、採用が決まりました。私の思いも素直に言えて、会社の求めていることも聞かせていただけて、コミュニケーションとしてとても良かったと思っています。

どんなところにも物語がある

私が明星デザインの授業でいちばん打ち込んでいたのは、シナリオの授業です。物語をつくることをがっつり指導していただきました。卒業研究も、シナリオの研究を行ったうえで映画のシナリオを1本書きました。登場人物たちがどういう生い立ちでどういう性格か、細かい設定も考えて書きました。
タオルは人が日常生活のなかで使うものです。お店に来てくださるお客様も、自分で使うものを選ぶ人、誰かにプレゼントするものを選ぶ人、ひとりひとりに物語があると思います。だから製品の企画を立てるときに、シナリオを書いていたことが生かせるんじゃないかな、と思っていてとても楽しみです。
そのためにも、まずは店舗業務を頑張りたいです。販売員は、お客様の声を直接聞けますし、製品のことも詳しく勉強できて、会社全体のことがいちばんよくわかる仕事だからです。

デザインの力はきっと生かせる

私は、映像や音楽がずっと好きだったので、クリエイターってかっこいいなという憧れがあって、そんな浅い知識のまま明星デザインに入ってきてしまいました。でも入ってみたら新しい発見がいっぱいあって、何かスキルを身につけなければいけない、というより、もっと大きな目で学んでいけばいいんだ、と、心の持ちようが変わっていきました。
就職を決めるときも、クリエイターから接客業って大きく方向転換したように感じたけど、意外とそうでもなくて、仕事内容には近しいところもあるし、店舗業務にもデザインの力が生かせそうなことがいっぱいあります。明星デザインで学んだから、そう気がつけたんだと思います。

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